寝ころんで見ちゃダメ…3Dテレビ視聴“ルール”(産経新聞)

 日本で初めてとなる3次元(3D)テレビが4月下旬、パナソニックから発売され、家庭でも3Dを楽しめる時代がやってきた。有線テレビ(CATV)では3Dアニメや映画の放送も始まり、休みの日は自宅でのんびりと、3Dを楽しもうという人は多いはず。しかし、リラックスしすぎて寝ころんで見ていると、眼精疲労を引き起こす可能性も指摘されている。外出するよりも、家でゴロゴロするのが、大好きな人は注意かも…。

 4月21日、JR大阪駅近くのヨドバシカメラマルチメディア梅田店(大阪市北区)に最新の3Dテレビが並ぶと、視聴コーナーには人だかりができ、関心の高さをうかがわせた。

 3Dテレビを体験した人からは「ボールが飛び出してきて迫力がある」(30代女性)、「コンテンツがそろえば購入したい」(30代男性)など驚きの声を上がる一方で、「長時間見るのは疲れそう」といった感想も少なくなかった。

 3Dテレビは、視点の異なる2種類の映像を合成して立体映像を再現。専用メガネをかけることで、左右の目に2種類の映像が高速で交互に映し出され、立体に見える仕組みだ。

 パナソニックをはじめ国内外の家電メーカーが3Dテレビの発売を表明し、今年は“3Dテレビ元年”と呼ばれている。3Dテレビの実用化にむけ、家電メーカーや放送事業者などは平成15年に「3Dコンソーシアム」を設立し、3Dの安全性を研究。パナソニックの3Dテレビが発売される直前、最新の研究報告が発表された。

 この中で同コンソーシアムは、3Dテレビの視聴の注意点として、寝ころんでみない▽適切な位置で視聴する▽子供は注意する▽疲れたら視聴ををやめる−とった点を挙げている。

 まず、「寝ころんでみない」理由として、3D映像は正面からの見ることを想定して作られており、両眼が表示面に対して斜めになっていると、左右の目に映る映像の上下の差が大きくなるという。このため、映像の融合が困難となり、眼精疲労を引き起こす可能性がある、と指摘した。

 「適切な位置」については画面からの距離と角度をあげ、制作側の前提となっている画面の高さの3倍の離れた距離で正面からみることとしている。

 それよりも近くで見ると視差角が大きく、遠くから見ると視差角が小さく、斜め方向から見るとひずみが大きくなり、適切な立体像が形成されず、疲労や酔いの原因になる場合があるという。32インチならば、高さは約40センチなので、120センチ離れて正面から見るのが適切だ。

 このほか、小さな子供は立体視機能が十分に発達していないことや、両目の間隔が大人とは異なることなどから、大人の管理が必要としている。

 立体観察による眼精疲労や不快感の自覚症状として、目が疲れる▽二重に見える▽目が乾く▽頭が痛い▽肩こり▽背中が痛い▽吐き気がする▽めまい▽酔う−などをあげており、3Dを見ていて、これらの症状を感じたら視聴を中断することがのぞましい。

 また、今回報告ではメーカー側にもいくつかの注意事項を呼びかけている。

 日本では業界に先駆けたパナソニック以外にも、ソニーや東芝、シャープも今夏までの発売を予定しているが、3Dテレビの参入障壁は高くなく、廉価版などが今後発売される可能性も高い。質が悪く、立体映像に見えにくい製品が発売されるおそれもある。

 ガイドラインでは、2つの映像のサイズや色、輝度の違いやズレなどがあると2つの映像が融合しにくく、2重像に見えたり違和感を覚え眼精疲労を引き起こすなどと警告。質の悪い3Dテレビが健康に与える影響にも注意しなければいけない。

 テレビの歴史で新たな扉を開いた3Dテレビ。しかし、これまでのテレビとは異なり、迫力ある立体映像を楽しむためには、いくつかの“ルール”を守ることが前提条件となる。

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